調 査
Research



生き物環境保全技術  調査情報の普及・啓発  自然環境調査














本荘地区ミサゴ営巣状況調査
道路建設とミサゴの繁殖


ミサゴ営巣状況調査より

 
目 的 高速道路計画路線沿線で生息が確認されているミサゴの営巣木における繁殖状況を確認することを目的とした。
調査方法 繁殖の状況を地上望遠鏡と双眼鏡で観察した。
観察内容は、繁殖の継続の有無、繁殖ステージの確認、ヒナの個体数、ヒナの成長等である。


ミサゴ基本繁殖ステージ

※ミサゴは、全国に分布し北日本は冬鳥。河川、湖沼、海岸などに生息。高い場所に巣を造り、魚を捕食する。
 「日本の絶滅のおそれのある野生生物−レッドデータブック−脊椎動物編」の危急種
 「改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物−レッドデータブック2 鳥類」による準絶滅危惧種







ふるさとの緑の景観地保全計画基礎調査
都市緑地における自然環境調査



県内7ヵ所の緑地における自然環境調査を実施した。

 目 的  本件は、ふるさとの緑の景観地において、優れた自然環境を適正に利活用するための保全計画を策定するにあたり、必要な基礎調査である自然環境調査を実施することを目的とした。
 調査箇所 三芳町上富ふるさとの緑の景観地   (19.74ha
ふじみ野市八丁ふるさとの緑の景観地 (12.94ha
川越市上松原ふるさとの緑の景観地  (10.50ha
ふじみ野市武蔵野ふるさとの緑の景観地( 6.51ha
川越市中福ふるさとの緑の景観地   (17.00ha

・川越市下赤坂ふるさとの緑の景観地  (19.04ha
・三芳町上富中西ふるさとの緑の景観地 (10.62ha
 出現種 @植物107380種の植物が確認された。
A鳥類…51317種の鳥類が確認された。
B両生類・爬虫類…122種の爬虫類が確認された。

C哺乳類…333種の哺乳類が確認された。
D昆虫類1383212種の昆虫類が確認された。
 重要種 (植物)オミナエシ、センブリ、シュンラン、キンラン、オオバノトンボソウ、イヌハギ (鳥類)オオタカ、チョウゲンボウ (爬虫類)トカゲ (昆虫類)ヤマトシリアゲ、ジャノメチョウ








緑のトラスト保全第9号地自然環境調査業務
都市緑地における動植物調査






 目  的  本件は、緑のトラスト保全第9号地「堀兼・上赤坂の森」において、優れた自然環境を適正に保全利活用するための保全計画を策定するにあたり、必要な基礎調査である自然環境調査を実施することを目的とした。
 調査箇所

狭山市「堀兼・上赤坂ふるさとの緑の景観地」のうち
緑のトラスト保全第9号地(6 ha

 調査内容  3月の早春季に限定した生物調査を行った。
@植物調査…植生調査:コドラートで確認し、現存植生図を作成。

      植物相調査:踏査により育成を確認。重要種は位置、育成      状況を記録。
A鳥類調査…ラインセンサス法:調査ラインを設定し、出現種を確認。      定点記録法:定点で一定時間の観察を行い、出現種を記録。
B哺乳類調査…直接観察法:任意の踏査により、哺乳類を直接観察。

      フィールドサイン法:足跡、食痕、糞を観察し、生息種を確認。
 出現種 @植物61145種の植物が確認された。重要種としてサイハイラン、    シュンランを確認した。
A鳥類…41423種の鳥類が確認された。重要種としてオオタカ、ハ    イタカ等を確認した。

B哺乳類…222種の哺乳類が確認された。重要種は確認なし。












愛・地球博バイオラング事業(計画・設計・調査)
−世界最大級の大規模緑化壁−


2005年日本国際博覧会(愛・地球博)3/25〜9/25

「バイオラング事業」において緑化技術
計画・設計・壁面緑化実験・調査に協力した。


技術内容 都市緑化の社会実験モデルとして応用性の高い壁面緑化の技術の提案と環境改善効果等の実証的把握を行った。
コンセプト 日本の里・庭から里山・奥山に見られる「人と自然」の多様・多層・多彩な構造を、スクリーンの垂直面とその列構成の中にデザインした。使用植物は200種。
新技術 ・壁面緑化パネルシステム(1,500*1,500建築モジュール)
・壁面緑化パネルタイプ(パネル型、ポケット型、マット型、シート型、プランター型)
効果 ・バイオラングに設置された緑化壁面は、非緑化壁面に比べ、表面気温が最高で約7℃低いことが確認された。(非緑化白色コンクリート板表面気温35.5℃に対して、緑化壁面表面気温は28.7℃〜34.2℃)
・バイオラングに設置された緑化壁面は、正面の広場(人工芝)と比べて、表面温度が約20℃〜30℃低いことが確認された。(人工芝表面温度52℃〜57℃に対して、緑化壁面表面温度25℃〜30℃)
 平成17年8月12日 国土交通省 記者発表資料より

※Bio Lungは「bio 生物生命の」と「lung 肺」の造語で、植物の力で都市を呼吸させるというコンセプトを表現した言葉

















九州地区道路環境センサス騒音調査
−自動車騒音の総合的把握−



弊社は、中国道、関門橋、九州道、長崎道、大分道において騒音調査、交通量調査等を行った。


目  的 自動車騒音の実態を総合的に把握すると共に、交通条件及び測定点周辺状況と騒音との関係を調査し、今後の道路計画及び道路管理における環境対策立案のための必要資料の収集を目的とした。
調査内容 道路騒音調査、交通量調査、走行速度調査、騒音レベル算出
調査路線 九州地区5路線(上記参照)
測定時間 午前12時から翌午前12時を基本とした24時間において、10分間の測定を連続して行った。
測定機器 JIS C1509-1,2:2000「電気音響サウンドパラメータ(騒音計)」に定める普通騒音計(積分型騒音計)を使用した。









東九州自動車道高鍋〜西都間気象調査
−農作物等への影響の把握−




弊社は、東九州自動車道の高鍋〜西都間の気象調査を実施した。




目  的 東九州自動車道建設前の気象状況を把握し、道路建設に伴う風の流れの変化の有無について確認することを目的とした。
調査内容 風向、風速、温度、湿度の24時間連続計測
対象物 農産物等
調査期間 平成16年12月〜平成17年3月
測定位置 風向き・風速→地上高1.5m及び10m
温度・湿度→地上高1.5m
(「地上気象観測指針」に定める測定方法を準拠)